
美濃屋脇坂商店。葛飾区立石8-1。2008(平成20)年12月11日
奥戸(おくど)街道の京成立石駅に近いところにある老舗の酒店。そのHPによると、「大正9年東京都墨田区押上にて個人商店として創業、大正12年関東大震災被災後 現在の場所に移転営業」。とすると、出桁造りの店舗は昭和初年頃に建てたものだろうか。
関東大震災以前の東京府南葛飾郡は農村地帯だったが、大震災で避難する人々が流入して住宅・工場などが増えていく。1912(大正元)年11月には京成電気軌道が開業して、市内への往来が便利になったことも大きかっただろう。1932年(昭和7年)10月に東京市に編入されて葛飾区が成立した。
奥戸街道は都道60号市川四ツ木線の一部で、平和橋通りとの交差点(奥戸街道入口交差点、立石1丁目)から東へ、蔵前橋通り(六軒島交差点、西小岩2丁目)までの区間をいう。昔からの街道のように聞こえるが、1984(昭和59)年に東京都建設局が60路線の愛称を付けたときに決まった一つ。京成立石駅主変では「立石大通り」とも呼ばれることもあり、「立石大通り商店会」という商店街になっている。
写真の場所から右(東)へ少し行くと中川で、奥戸街道は本奥戸橋で奥戸へ渡る。その橋から西は「立石道」という古道の一部にあたるというから、古くからある往還なのかもしれない。
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